2016年07月25日
*mtDNA ハプロタイプ 最新ツリー|港川人まとめ’ ** *
港川人 まとめ
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2-1. mtDNA ハプロタイプ 2016年7月版 最新ツリー
http://garapagos.hotcom-cafe.com/2-1.htm
2-1. mtDNA ハプロタイプ 2016年7月版 最新ツリー
2-1. mtDNA ハプロタイプ 2016年7月版 最新ツリー;http://garapagos.hotcom-cafe.com/2-1.htm
※ぜひ全容を、全文と合わせてご覧ください;リンク上記
2-2. mtDNA ハプロタイプの拡散
一方mtDNAの拡散はどうだったか!女系の移動、つまり部族として男系とセットで移動した軌跡が分かります。縄文文化集団の女系の構成遺伝子はまだはっきりとはわかってはいませんが、縄文遺跡の発掘結果やチベットの女系構成遺伝子からmtDNAの「M」の亜型の「M7」「M9」と「M10」は確立の高い相方候補のようです。
このことは日本列島に到達し縄文文化を構成した主要集団のY-DNA「D2」集団が詳細にみると単一遺伝子の集団ではなく少なくとも数部族に分かれていたということを推測させます。縄文文化を構成したY-DNAの「D2」や「C1」「C3」が日本列島に到着したころは、ユーラシア大陸と日本列島はまだ地続きであり、スンダランドや東シナ海-黄海大陸棚は陸地だったため、Y-DNA「D2」や「C1」「C3」のシーラカンス古代遺伝子集団は、日本列島に到着する前に移動中スンダランドや東シナ海-黄海大陸棚で長い間留まり交配を重ねた可能性だってあるのです。
何しろ出アフリカから縄文文化草創期まで50000年近く経過しているのです。一体その間どこにいたのでしょうか?50000年前頃には既にオーストラリアにアボリジニの先祖が現れた、と欧米の専門家は報告しています。ということは50000年前頃には既にスンダランドに現代人の祖先はたどり着いた事を示しています。そしてアリューシャン列島を渡ったのが14000年前頃らしいので35000年近くスンダランドや東シナ海-黄海大陸棚辺りのどこかにいたのです。まだ極寒ではなかったシベリヤでもナウマン象ハンターが活躍していましたので、スンダランドからシベリヤの広い東ユーラシアのどこかで集団で生きていたはずです。
図を見るとmtDNAの解析では「B」「A」「C」「D」の遺伝子集団が、極寒の地と化したシベリヤから生き残りをかけた出シベリヤを決行し、当時陸続きだったアリューシャン列島を渡る壮大な民族集団大移動を果たしたことが分かります。生き残るためとはいえ素晴らしい冒険者たちでした。
Y-DNAの拡散図と合わせるとY-DNAの「C3」「Q3」とmtDNAの「A」「B」「C」「D」が南北アメリカのネイティヴアメリカンの民族遺伝子セットであることが明快にわかります。しかし今のネイティヴアメリカンから壮大な民族移動を果たした偉大な冒険者たちの姿を想像するのは難しいですが。
2-3. 日本民族mtDNAハプロタイプ頻度リスト
2-3. 日本民族mtDNAハプロタイプ頻度リスト;http://garapagos.hotcom-cafe.com/
前回の記事で、モンゴロイド人種論にはmtDNAの再調査が重要ではないかと思い、再調査を始めました。重要な情報は調べ尽くしていたつもりでしたが、読みが浅い部分もあったのでリスト化から始めました。目新しい結果があるわけではないのですが、東アジア最大のmtDNAハプロタイプと言われる「F」が日本人には意外に少ないことや、日本人の38%を占める最大タイプの「D」がアイヌ民族や琉球列島人では15%程度しかなく、特に北琉球はY-DNAからみると本土以上のY-DNA「D2」なのですが基本的に同質なのに対し、女性から見た民族性では明らかに違うことがわかります。これは見逃していました。女性(mtDNA)は民族性を表さないのはわかっていましたが、ここまで違うと何らかしらの解釈が必要になります。
いずれにせよ、人類の移動には
・男女セットで動く場合で、代表例は;
出アフリカ時、出シベリア時、出アジア→オセアニアなどがあります。後世、アフリカ出身者が男女セットで奴隷としてアメリカ南北大陸に送り込まれ新たな遺伝子集団となり、更に日系移民も男女セットで移民・拡大しY-DNA「D2」「O2b1」の新たな出現地となっています。中国人もかなりが北アメリカに送り込まれましたが、男女セットだったかはまだ調べていません。アフリカンも日系人もほとんど同じ遺伝子集団内で交配を行うため、欧州系の遺伝子との交配はまだまだ進んでいないようです。新たな遺伝子集団ができるまでは時間がかかりそうです。
欧州人による北アメリカの征服も清教徒は男女セットで移住したようです。現地のネイティヴ・アメリカンはタスマニア人のように絶滅はしませんでしたが、かなり長い虐げられてきました。やはり他の遺伝子との交配はまだまだ進んでいないようです。
・男性のみが動く場合はほとんど戦争・侵略・侵攻です
残念ながら歴史がある程度伝えられる時代になると、戦争による領土拡大が広がり、人の移動はほとんど男性つまりY-DNAのみが動くようになりました。移動したY-DNAは現地のmtDNAと交配するため、新たな遺伝子集団ができますが、民族としては征服・侵略したY-DNAの民族名が残る場合が多いのです。現地のY-DNAは消える運命が多いのです。しかし蒙古帝国など大帝国は征服者の人口制限や政策として現地集団を使ったため、現地の遺伝子は維持され、征服者と現地女性との新たな遺伝子集団が加わります。イスラム教の征服帝国も同様なので現地の遺伝子集団は維持されてきているようです。
中南米はポルトガル人やスペイン人が先住民のネイティヴ・アメリカンの女性と交配を進めたため、南米人つまりインディオのY-DNAは見事に欧州人のハプロタイプのみだそうです。先住民のY-DNAはほとんど先住民の中のみでしか見られないようです。これはこれで先住民のY-DNAは殲滅されずに残ったので良かったのかもしれません。変な話ですが、もし征服者が地中海系の褐色肌のポルトガルやスペイン人ではなく、ノルマン系やゲルマン系などの北ヨーロッパ系の白肌人だったら現地のmtDNAと交配したでしょうか?かなり疑問ですが、済んだことなので単なる想像ですが、遺伝子の歴史は変わったかもしれませんね。
・女性のみが動く場合
前にも書きましたが、国・国民の意識がしっかりと根付いた現代では想像できないほど女性は集団を越えて動いて行ったようです。最も大きな原動力は古代から知られていたかもしれない近親婚による遺伝子疾患病を防ぐためだったと思われます。アマゾンの先住民も他の集団から嫁入りしてくるそうです。そうは言っても集団自身が小さいため何代も経れば集団同士が遺伝的に近くなってしまうはずですが....そうして、先住民はエネルギーを失いひっそりと消滅して行くのです。
新聞にも出ましたが、2011/6/2号のNatureの記事で180万年前頃の南アフリカの洞窟で猿人アウストラロピテクス・アフリカヌスとパラントロプス・ロブストスの系19体の化石の歯に残っているストロンチウムの同位体解析を行ったところ、男性らしい9体の歯は発掘された洞窟周辺の特徴があり、女性とみられる歯の半数以上に離れた地域の特徴があったそうです。
歯に含まれるストロンチウムはエナメル質ができる子供のころに育った土地の食べ物の影響を受けることがわかっているのだそうです。つまり180万年前の猿人はチンパンジーと同じく女性が群れを離れ別の群れに嫁入りする習慣が既にできていた、ということがわかったようなのです。この行動はゴリラでは見られず、人類と共通の祖先から分かれたチンパンジーと人類のみに見られる行動様式なのだそうです。
この時代に近親婚の遺伝的な障害のことはわかっていたはずもないので、まだ小さな集団だったので婚期の相手が集団の中にはおらず、外から迎え入れるのが種の保存のうえで当然のことだったからなのでしょう。どうやら女性が民族を越えて動くのは、集団が小さくメンバー全員が親戚縁者の集団で、外から嫁を迎えるしかなかった時代の名残のようです。それが今でもアマゾンの小集団の先住民にまだ生きるための風習として残っているのです。
そうです女性が旅に出るのです。寅さんのように男が旅に出ちゃいけないんです。いつかフーテンの寅子さんの女旅映画が見たい...かな?! それはさておき、Y-DNA「D*」のアンダマン諸島のOnge族やJarawa族が、今後も集団を維持できることを期待したいのですが、多様な遺伝子集団にならないと厳しいです。Onge族のmtDNAは「M31」だそうです。Jarawa族はわかりませんが、アンダマン諸島には「M32」もあるそうですが、姉妹遺伝子タイプなので多様性には遠いようです。
極めて面白い研究報告がありました。早稲田大学の修士論文ですが、オリンピック出場経験のある日本人アスリート141人のうちハプロタイプが判明した139人を持久力競技系と瞬発力競技系に分けて調べたところ、違いが出たそうなのです。
・持久力競技系
mtDNA「G」系は15.2%、一般日本人の7.1%の2倍、瞬発力系は1.7%で1/9しかない。これは驚くべきことです。特に「G1」は日本人とアイヌ民族が最も高いのだそうです。mtDNA「G」はmtDNA「M12」の子タイプで「M」系なのです。縄文系(特にY-DNA「D2」)のパートナーと考えられているmtDNA「M」系は持久力があり我慢強いのです。地道に努力するのです。
「想像するちから」や「捕食者なき世界」風に考えると、現在のアフリカでコイサン族の狩りは狙った獲物をとことん追い詰めて100kmでも平気で追い詰め動物が疲れて動けなくなったところを棍棒や石で殴るのですが、初期の猿人のこの長距離を歩きながら走りながら追いかける長距離ランナー能力はまさにニ本足歩行になった人類が身に付けた能力なのだそうです。つまり持久力があるのは人類本来の能力なのです。人間は誰もがもともと長距離ランナーの素質を持っているのですが、mtDNA「G」ハプロタイプを持つ個体は特にその能力が高いのかもしれません。となると「G5」が70%も占めるItelmen人やアリュート人などの古住シベリヤ系の集団は持久力系の運動に最適かもしれませんね!
・瞬発力競技系
mtDNA「F」は15%で、一般日本人の約3倍、持久力系の2倍あります。アメリカには移動しなかった遺伝子集団で、東アジア・東南アジアに多い遺伝子です。ニコバル諸島では50%にもなるそうです。 mtDNA「B」も15%で、一般日本人よりやや高めだが、持久力系の2.5倍あります。「B」は氷結のベーリング海峡を横断しアメリカ大陸に渡った「A」「B」「C」「D」「X」の中の1つなのです「B2」がネイティブアメリカンに見つかります。もともとはシベリヤからポリネシアまで東ユーラシア大陸とオセアニアに広く分布しています。
mtDNA「F」も「B」も「N」の子タイプ「R」系なのです「N」はY-DNA「C」系つまり石器/縄文系「C」と弥生系「O」のパートナーと推測されています。
この結果はオリンピック選手というエリートアスリートの調査結果なので重みがあります。素質があるかないか、という判断にはある程度有効かもしれません。
●持久力系競技でより力を発揮するのは、縄文系集団のパートナーと考えられているmtDNA「M」系のようです。日本人では特に「M12」「G」系が有望でしょう。
●一方、瞬発系競技でより力を発揮しそうなのは弥生系集団のパートナーと考えられているmtDNA「N」系のようです。特に「R9」「R11」系が有望なようです。
スポーツ界では有酸素系の運動能力は父親より母親の影響を受ける、との報告があるようですが、これは非常に当たり前のことです。人体でエネルギーを生産しているのは古代に細胞と「共生」したミトコンドリア(植物では葉緑体)ですが、ミトコンドリアのDNAつまりmtDNAは母親からのみ受け継がれるのでミトコンドリアの性質は母親からのみ遺伝します。従って父親が優秀な持久力系アスリートでも子供は関係ないのは当然なのです。母親が優秀な持久力系アスリートの場合のみ子供も優秀な持久力系アスリートになれる素質を持つのです。じゃあ父親の役割はなんなんだ?それは子供のトレーナー・コーチになることか頑張っている後ろ姿を見せること、です。
と言うわけで、スポーツ選手はmtDNA遺伝子検査をすると、持久力系競技に対する素質の有無はある程度見極めがつきそうです。しかしそれ以上に大事なのは地道な人一倍の努力ですが!
音楽のセンス、踊りのセンス、仕事のセンスなど適材適所・向き不向きがmtDNAでわかると職業に就くと長続きするかもしれませんが、mtDNAはエネルギー生産の標識なので、踊り続ける力には関係あるかもしれませんが、音楽や仕事は?ですね。あっ!でも肉体労働的な仕事を続ける力は関係ありそうですね。
しかしアフリカンの遺伝子は100mもマラソンもトップです。アフリカンは出アフリカしなかった先住民のコイサン族やピグミー族などと中東から出戻ってきたY-DNA「E」集団の交配の結果生まれたできた交配遺伝子集団です。コイサン族の持つ持久力とY-DNA「E」のパートナーにmtDNA「N9」がいたとすれば恐らく持っていただろう瞬発力の合わせ技ではないでしょうか。だったら面白いですね!
以上
(以上一部引用終わり)
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なるほど、じっくり拝見させていただきます.みなさんも地球に関わる / まつわる/すべての民族に関わる遺伝子問題/ すべての民族が兄弟姉妹であることの証 / 世界平和のために、も、
ぜひ意識の拡大と、知識から世界へ反映、すべての繁栄とすべての平和、すべての永遠の歓喜と幸せを祝いながら生きることが、わたしたち人類には今、問われ/促されているよう、です.
今日はここまで
Keep It Rock』 久保田利伸
(ft. W.I.S.E & Capital T) ~ 歌詞